クラピカの臀部を両手で割り開き、露わにした秘所にそっと舌を這わせると、

「ひ…ッ!? や、やめろッやめろレオリオッ、やめろッ!!」

ジタバタと全力で暴れられ、オレはやむなく顔を上げた。

「またかよ…抵抗すんなって」
「いや、だが、そこは……ッ、そ、そもそも何の意味が……!?」
「何って、ローションもねぇし、せめてよく濡らさねぇと…」
「………え、」
「………あー…」

そうか、クラピカはやり方を知らないのだった。
せめて予告ぐらいはしてやるべきだったか。

「……そういうことなら、理に適ってはいるのだろうが、……お前は臆面もなく、よくこんなことが…」
「で、続き、していい?」
「………っ」

クラピカは恥ずかしげに顔を逸らす。
全面的にオレに任せると言った以上、拒否するわけにはいかない、でも可能なら拒絶したい、といったところか。

「分かった、じゃあ舐めるだけにするよ。舌、挿れたりしねーから。それなら大丈夫か?」
「………え、」
「………あー…」

舐められるだけでなく、まさか舌まで挿れられるだなんて、そもそも想像もしていなかったらしい。
クラピカは眉根を寄せて何か考えていたようだが、やがて、おもむろに口を開いた。

「……この行為について、私とお前の知識量には、想像以上の隔たりがあるようだ。……先に教えてくれ。これから、何をするのか」
「えーと…」

オレとしては、計画立てた手順を実行しているわけではなく、クラピカの反応を見つつノリと勢いでやっているわけで、先に説明しろと言われても困るのだが。
しかしそれでクラピカが安心するのならと、先の行為を想像する。

「まず優しく舐めて、ゆっくり緊張を解いてー……襞を丁寧に舐めて、舌先で軽く穴も突ついてみて、綻んできたら舌を挿れ……るのはダメか、じゃあ指を一本挿れて、指と穴の境目もよく舐めて湿らせてだな、少し抜き差しして痛くなさそうなら指を二本に増やして、中を少し掻き混ぜてみてから、」

「〜〜〜〜いいっ! もういいッこれ以上聞かせるな!!」
「いやお前が教えろって…」
「さっさとやれ! 来るなら来い!!」

クラピカは目を閉じ、耳も塞いでしまった。これ以上説明しても、もう声は届きそうにない。
とにかくも許可は出たということで、オレは再びクラピカのそこを両手で割り開いて、クラピカに説明したとおりの手順で、それを実行したのだった。

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「舐めてから指を入れて慣らす、指は三本まで増やす」ぐらいの簡潔な説明を想定していたのに、羞恥プレイ突入されたクラピカ。
'17.10.21