「レオリ……ッあ、あぁ…っああぁ……ッ」
突き上げるたびにクラピカが漏らす声は、悲鳴にも似ていた。
想いを確かめ合って。
肌を剥き出しにして。
丁寧に指で慣らして。
初めて、体を繋げて。
とても幸せな時間のはずだけれど、必ずしも体が心についてくるわけではない。つまりは初めての結合は、クラピカの体に多大な負担を強いているのだろう。
色を変えた両眼を目蓋に隠し、顔を仰け反らせ、オレに揺さぶられるまま意味のない母音をこぼす姿は、その苦痛ばかりを表しているようで。
「あぁ…ッア、あ、」
「……クラピカ。無理か?」
「あッ、無理…あ、ムリ、…ムリ……ッ」
律動の狭間に聞いてみれば、うわごとのように無理だと繰り返す。
思わず一度動きを止めるも、休憩させるより早く終わらせてやるほうが良いだろうと思い直し、また突き上げる。
オレとしては、辛いのならば途中でやめてしまっても構わないのだが、そんな中途半端はクラピカのほうが納得しないだろう。
「辛いか? ……駄目、か?」
「あ、辛い…ッ、ダメ、あぁッ……つら…ぃ…っ」
涙が流れないのが不思議なほどに歪んだ表情で、クラピカはなおも苦痛を訴える。
想いを確かめ合うための行為が生み出す痛苦に理不尽を覚えながらも、クラピカは嫌がっているわけではないのだと、やめてほしいわけではないのだと、その確信だけを頼りに痩躯を揺さぶる。
「…ああぁッ、無理っ、あ、ダメぇ…ッ」
母音ばかりだった喘ぎに混じり出す、苦悶の言葉。
「つらい…ッ、ムリ……」
しかしふと、オレは違和感を覚えた。
無理、駄目、辛い。クラピカが繰り返し口にするのは、オレから質問した言葉ばかりだ。『無理か? 駄目か? 辛いか?』そうオレが聞いたことをオウム返しにするばかりで、クラピカ自身の言葉が、そこにはない。
……教科書のように綺麗に喋るから忘れそうになるが、公用語はクラピカの母語ではない。ついでにクラピカは、性の方面には潔癖なのか、具体的な性交のやり方も今日オレの手で初めて知った様子だった。だからクラピカが性的な俗語を知らないのは想定内だが、もしかしたらクラピカは、こんな時に言うべき言葉すらも分からないのだろうか。そういえば前戯の間も、ただ喘ぐばかりで、意味のある単語は一つも喋らなかった。
「なあクラピカ、……気持ちいいか?」
試しに聞いてみれば。
閉じられたままだった双眸が、ゆっくりと、潤んだ緋色を顕わにして。
「いい…ッ、気持ち、イイ……からっ、……ムリ…ッ」
素直で可愛い唇を、衝動のまま塞いだ。
ウブな体は、こんな単純な言葉すら知らなかったのだ。
たっぷりと口内を堪能してから唇を離し、オレはまた一つ、こんな行為の中で口にするに相応しい単語を教える。
「好きだ、クラピカ」
もちろんクラピカは、オウム返しのように、